オードリー若林の父が、若林が売れるきっかけをつくった

オードリーのANNを聞いていると、ときどきオードリー若林が父の話をする。

私にとって父子というのは複雑な関係で、若林や春日が家族の話をフランクにするほど、父のことを身近に感じていないからいつも面白く聞いている。

先日聞いた放送で若林が話す「父親」に、とても魅力を感じたので紹介したい。そこには若林が売れる理由が隠されていると感じたのだ。

いつの放送日程かは記録し忘れてしまったので失念したが、このときの放送内容をざっくりと思い出して書く。

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若林 うちの父親はやばいやつでさ。熱狂的な阪神ファンなんだけど、仕事の関係でいつも相手チームのスタンドの観戦チケットをもらってくるんだよね。それに小さい頃は連れてかれるんだけど、親父がやばいのよ。

ヤクルト対阪神のときにヤクルト側に入るわけ。でも頑固だから阪神ファンの格好で、ヤクルトファンの中で阪神の応援も大声でしちゃうの。相手側の応援団の歌で、選手名のところだけ阪神の選手にしたり、おれなんか「猛虎」って入ったハチマキつけされられてね。

巨人対阪神のときも、お客さんと喧嘩しちゃったりさ、エスカレーターの右側塞いでる巨人ファンに『エスカレーターふさいでるのは巨人ファンの方ですか〜?』なんてあおっちゃって。

春日 うん。やばいやつだね。

若林 そんな親父がさ、リトルリーグのコーチやってたんだよね。父子鷹でさ。おれもそのチームに入ってたんだけどね。引退試合の目前の練習の時のことなんだけど、監督がレギュラーの子達を仕上げたかったんだろうね。打撃練習はレギュラーの子達だけで、補欠の子達は守備練習だけしかさせないで帰らそうとしたんだよ。

やっぱり守備練習だけだと小学生心にもかなしいじゃん。それでみんなトボトボ帰ってて。

春日 うん。

若林 その様子見て親父がさ、監督とか他のコーチ陣にこう言ったのよ『おれは野球をする楽しみは打つことだと思う。いくら小さくても、レギュラーじゃなくても、打撃練習をさせないで帰らせるのはいけない』って。そうしたら親父その日から監督と他のコーチ陣に無視されるようになったんだよね(笑)

−−ひと笑い

春日 (笑) でもそれは親父さん正しいと思うけどね。

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この話を聞いた時に、正直笑ってしまったけど、「かっこいい親父さんだな」と思った。監督や他のコーチ陣が目の前の利益(勝利)を求めてレギュラーだけに練習をさせる。補欠の子達をないがしろにする。そういう風景は多いだろう。

そのときに「野球をする楽しみは打撃だから、補欠の子達にも練習をさせてあげないのはかわいそう」と思う人もいると思う。しかし、みんなの反感を買うとわかっていてそれを発言できる人は少数だろう。

周りに迎合するのではなく自分の信念を貫く。若林の親父さんはラジオを聞く限り頑固な江戸っ子で、周りと争うことも多かったという。しかし、信念を捨てて周りに迎合するよりもよほどかっこよく、信じられる人間だと思うのだ。

若林が売れる理由がわかると書いたのもここに理由がある。これまたラジオを聞く限りの私見でしかない分析とも言えないものであるが、若林にもその芯にあるものがブレないのだろう。芯があって、それを通そうとする。「おれはばかだからわかんないけどさ」とよくいうが、信じてるものをブラさないで粘ろうとする姿勢がある。

それは親ゆずりの姿勢なのではないだろうか。それが、売れる理由は父にあるなと感じた部分である。

ちなみにこの話をここまで深く考えたのは、自分と父の関係にある。父はおそらく信念を曲げてしまうだろうなと思った。いや、信念は曲げないかもしれないが、貫く姿勢は面に出せないだろうなと思った。

いやあ、僕は子供にもやらせた方がいいと思うけど、みんながいうから仕方ない。

あるいは子供から「補欠の人にもバッティングさせてよ」と言われたら「うるさい。大人にしかわからない難しさがあるんだ」など、反旗を翻すように思える。

自分の将来の反省も踏まえ、そのようなことを考えた話だった。

・2018年4月27日(金) 一部編集

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